動けなくなる「生活不活性病」をご存じですか?
動かないは危険!
「生活不活性病」はだれにでも起こる病気です
最近、テレビでも話題ですが「じっとしていることは体に毒」だということが、科学的に証明されました。一日のうち座っている時間が長い人ほど死亡リスクが高まり、健康寿命が短く、早死にであることが分かってきています。オーストラリアでは国を挙げて「立ち上がろうキャンペーン」が実施されるほどです。
『私は大丈夫。』と思われるかもしれませんが、ただでさえ日本人は一日平均7時間も座っています。
これは、なんと、世界第一位なのです!
「生活不活性病」の怖いところは、ふとした拍子につまづいて、気が付けば坂道を転げるようにハマっていってしまうところです。
東日本大震災の時に地震が怖いからと、ほんの少し家にこもっていただけのつもりの人の多くが「生活不活性病」になったと言われています。『お大事に』が実はマイナスに作用することもあるのです。
- ・足や腰に痛みがあるから
- ・疲れやすいから
- ・寒い、花粉、日差しなど、外に出るとストレスになるから
こんな理由で、外出を控えてしまい心臓病のリスクを高めてしまっては本末転倒ですね。しっかり栄養を摂りながら、まず動き出すことで「足」も「心臓」も丈夫にできます。
「お母さん、お茶ぐらい私が入れるから座ってて!」
などの思いやりを断れずに、動くことを控えてしまっていることはありませんか。
楽をさせてもらえるのはありがたくても、手足を動かした方が認知症リスクを下げることができます。
少しくらい疲れていても、調子が悪くても、なるべく動いた方が回復が早いというのが、今の新しい常識となっています。
ポイントは、まず栄養バランスを良くして、次になるべく動くことなのだそうです。
生活不活性病の進行と悪循環
あなたはどちらの道を進みますか?
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宇宙飛行士シンドローム
家にいることが多いあなたは、もしかすると「宇宙飛行士シンドローム~骨・筋肉・心臓に害~」かもしれません。
1960年代、月面着陸を可能にするには、宇宙での滞在日数をいかに延ばすのかという問題でした。そのカギとなるのが「栄養」と「運動」でした。
運動不足は骨を弱くする
宇宙では、わずか4日間滞在するだけで骨のカルシウムが9%も減少すると言われています。これは、骨粗しょう症の患者さんの10倍もの速さです。宇宙飛行士に選ばれるような方はとても健康ですので、無重力、つまり骨や筋肉に負担のない状態がいかに骨を弱くするかということが良く分ります。
宇宙に行かなくても、寝転がったり、座っているだけの時間が長ければ同じこと。体に重力の負担がかからなければかからないほど、骨からカルシウムが逃げ出してしまいます。
宇宙飛行士は、カルシウムをはじめ骨の栄養をしっかり多めに摂り、宇宙でも負荷をかけられる特別な運動法で、骨粗しょう症になるのを予防しているそうです。
年齢とともに、ますます栄養が大切!そして、じっとしていないことが大切ですね。
他にも宇宙飛行士の苦労から学ぶことはたくさんあります。
- ・じっとしていると筋肉がどんどん減る・呼吸が浅くなる・脈も弱る。
- ・風に当たらないと皮膚が弱くなる。
- ・いろいろなにおいをかがないと判断力が鈍る。
ずっとお部屋の中にいては、宇宙にいるのとそっくりですね。世界で一番危険な場所は、居心地の良い家の中なのかもしれません。
私たちは、宇宙にいるのと逆のことをすればよいのです。
- ・しっかり栄養を摂る
- ・どんどん体を動かす
さぁ、みんなで骨と筋肉の強さを保ちましょう!